【2022.5.15】
「不妊治療のこと」夫婦で考える。
なかなか子供ができなかったり、不妊治療に通いだすと・・
日々どうしたら早く妊娠するんだろう?と思い巡らせながらの生活になります。
パートナーとの話も自然と妊活の話題が多くなり、治療の話になれば仕事と兼ね合いや経済的な話題になることもあります。
軽い話で済まないこともあるので重い雰囲気になることもありますし、お互いに意見が合わなかったりすることも・・。
一番はご主人があまり話聞いてくれないと不満を漏らす方が圧倒的に多いです。
ご主人側としては聴いているだけど・・・ということもあります。
またご主人側の立場としてもどう受け止め、どう答えたらいいのかと悩んでいることもあります。
私への相談者の97%以上が女性という現実
最近は奥様が相談に来てから、いい変化を感じたご主人も後から一緒に来店されることは増えてきました。
そこでご夫婦で同じ不妊症への知識を知ることで、一緒に考えることができ日々の話し合いもスムーズになりやすいということがあります。シンプルライフまで来なくとも妊活姉妹さんが制作した妊活冊子などもありますから、そちらで学ぶのもおすすめです。とてもわかりやすいですし、最近リニューアルしたのは男性不妊のページもあってすごく勉強になると思います。
下記は私が対応した実際の症例が参考になるかと思います。
33歳女性、漢方を初めて2ヶ月で妊娠した相談者、私の方へ相談くるまでは不妊治療のステップアップ(体外受精)を考えていました。
体外受精をするか悩んでいる相談にのった時のこと、夫婦ともに検査的には特に問題はないとのこと。なかなか妊娠しないので、そろそろ不妊治療をステップアップしていこうというかな?ということでした。何も気にしない自然状態での性交渉や、タイミング法や人工受精、体外受精の役割的な話をすることで、ご夫婦で今できること、今したいことを考えて進めていくのが大事ではないかと話しました。
その上をご主人に伝えて相談すること。治療に迷っているなら今の状況的に、半年ほど漢方で妊娠しやすい、また妊娠した時に妊娠を維持しやすいカラダの準備をしながら、タイミングを中心に頑張ってみられてみてはどうかと・・。
とはいえ漢方もお金は結構かかります、この方の場合では提案した漢方薬の代金としては、6ヶ月で24万(1ヶ月4万ほど:内訳:男性1万、女性3万)ほど。体外受精(30〜40万程度:自由診療の金額)ほどはかかからない内容でした。
そしてご主人とも相談し、漢方を始めることにしたんです。
ただし、ご夫婦で話し考えた結果、不妊治療もステップアップをして体外受精をしながらということでした。
ですが、漢方を初めてそしたらなんと2ヶ月で妊娠しました!!
そのため体外受精の準備ををすすめていたにもかかわらず、必要なくなり中止となりました。
今回の件はお二人がちゃんと考えて決めたことで、同じ方向を向きやすくなり、いい結果がでたのだと思います。
この症例は「漢方の効果」と言いたいとこですが、今回のは漢方はキッカケに過ぎなかったかもしれません。
検査でも問題なく、病的なものはなかったので「妊娠力=妊孕性」自体は元々あったのでしょう。欲しいと思った時に、なかなか妊娠しなかったせいで、少し気のもちかたや思いの方向性が見えなく不安感が強くなり、妊娠しないことで自信がなくなってしまう。といった負の連鎖で心と体がチグハグになったかもしれません。
そうなると、ストレスが自律神経へ悪影響し、卵巣からでる妊娠に必要なホルモン物質である「エストロゲン」「プロゲステロン」を刺激して活性化させる脳(下垂体)からのホルモンバランスが崩れてしまいます。
漢方薬を使うこともそうですが、不安や悩みを緩和するためには、今の状況をどう判断していくかを私達がサポートすることも大事なことだと認識しています。
妊活や不妊治療というのは迷いやすいものです、特に検査や治療に関して今どう判断すべきかは時間(女性の妊娠できる期間)やお金の問題もありますからね。
あの検査もした方がいいのか・・
治療をステップアップした方がいいのか・・
このような時に、自分の迷っていることや、不安に思っていることを相談して、自分自身の思いを整理することができたことが大きかったと思います。
さらに気力やホルモンバランスを維持しやすい漢方薬を入れることで、思いと行動を継続していけるようにすることがよかったと思います。きっかけも大きいですし、漢方も効果の出方は地味ですが「継続は力なり」です。
ちなみに、精子や卵子も完全に入れかわるにはサイクルがあります。良い状態を継続することは基本的に大事なんです。
妊活や不妊治療というものは、絶対といいうことがないんです。
どれだけ高額な治療をしようが100%なんてことは今の医学ではありえないんです。
ですが、如何に100%に近づけて、妊娠力を高めていけるかということをご夫婦の問題として
しっかりと受け止めていくことはとても大事です!
男性で一般的な精子の検査で問題がないから、自分は関係ない!と思っていませんか?
不妊専門クリニックでの基本検査も重要ですが、通常の精子検査だけではわからないこともあります、より効果的にみてもらうには男性不妊専門の泌尿器科へ一度行ってみるのもおすすめです。
男性の精子に関連する力に問題がある場合は、その問題が解決することで、妊娠力が上がるのは当然ですし、奥様の負担も減ります。女性は年齢にもよりますが、妊娠がいつまで可能かといった期限ということに、男性とは比較にならないほどあせりやすいのです。その気持ちが楽になることは、お互いにとって良いことしかありません!
男性の皆様、もしこれをご覧なって、もう少しこんなことができるかも!と気付けたことがありましたら、ぜひ追加で協力してあげてくださいね!
漢方薬を飲めといっているわけではありません、妊娠しにくい「不妊」という現状を知ることで変わります。不妊の医療的な知識以上に、妊娠したいのに結果がでない女性がどういったことで悩むのか?あせるのか?を知ること。
不妊の話をしていてなんでイライラするのか?と思っているなら、何か協力ができないか?と思っているならまずは「知ること」そしてできれば自分の状態をもっと知る「男性不妊専門の泌尿器科」で検査をするという行動もありかと思います。
病気や特殊な状況ででなければ、男性の精子力は低ければ改善できるし、より高めることだって可能なんです。
そういった思いや行動は奥様にとっても確実に力になるはずです!
不妊症や妊娠しやすい体質のことなど、一緒に知ることはとてもいいことです。
これをみているご夫婦に早くコウノトリが来てくれますように。
不妊体質改善カウンセラー 仲宗根 明志