【2024.7.14】
妊活や不妊治療で、着床がうまくいかない場合は・・
着床が上手くいかないということは・・・、妊娠成立に百発百中というのは無理な話ですが、1年間妊活して妊娠が成立しないことを現在は「不妊症」と定義されます。なぜ上手くいかないのか?原因とされている問題にはいくつかありますが、一番は精子と卵子の老化が問題です。加齢での老化はもちろん避けてとおれません。ですが、無駄に酸化(サビ)や糖化(コゲ)しやすい食生活習慣や環境要因が多いと老化は促進します。
【着床とは】卵管内で精子と結合した卵子は受精卵となります。卵管を通って子宮に運ばれた受精卵は、子宮内膜に根を張って成長を続けます。これを着床といい、妊娠成立の最終過程です。
良い状態の「精子」と「卵子」が第一に重要です
精子検査、卵胞の発育や排卵、卵子のグレード(体外受精の際は確認できる)が問題なく良い状態が最適です。
ですが、精子と卵子が良い状態で受精して胚盤胞へ育つことができた場合でも、着床しないこともあります。たとえ胚盤胞のグレードが良くてもです。着床するには受精卵だけでなく、子宮環境も重要で子宮内膜や免疫反応やホルモンバランスといった要因も合わせて考えないといけません
流産率は平均15%
年齢問わず、全体での平均流産率は15%と言われています。染色体異常の場合、子宮環境の場合、免疫の場合、その他といった原因も100%わかることはほとんどありません。流産することは誰もが可能性があります。体調に関わらず、理由もなく(突き止めれない)、定せずに流産してしまうこともあります。
繰り返す場合は「不育症」の検査等も必要になります。流産は年齢に限らず起こりうることです。ですが、加齢と共に流産リスクはさらに上がっていくこともわかっています。また黄体機能不全や甲状腺やプロラクチンといったホルモン異常、子宮筋腫、子宮線筋症、子宮頸管無力症、子宮奇形なども要因となります。
着床が上手くいかない場合は・・
このようになぜ着床がうまくいかない「着床障害」が起こるのか?考えられる要因は多々あります。
西洋医学的には着床障害の多くは「超音波検査」「子宮鏡検査」「ホルモン検査」「子宮フローラ検査」などで診断していきます。基本的な子宮内膜の状態をはじめ、子宮内の疾患や子宮内の乳酸菌(ラクトパチルス菌)の状態まで調べることができます。着床不全や流産になり得る要因があれば早めの対策や治療が必要です。
その要因をどうしたら突破できるのか?を不妊症や不育症の検査といった「西洋医学」での検証や治療と、体質改善やエイジングケアが得意な「東洋医学である漢方や鍼灸」の良いとこを合わせて、私たちは対応策を考えていきます。
【子宮内の代表的な疾患や症状】
●子宮筋腫
子宮の筋層に腫瘍ができている
●子宮腺筋症
子宮の内膜組織が子宮の筋層で増殖や出血を繰り返している
●子宮内膜ポリープ
子宮内膜の一部がポリープ状に増殖している
●子宮頸管無力症
子宮頸管が開いてしまう状態
●子宮奇形(子宮形態異常)
子宮が変わった形をしている
●子宮内膜癒着
子宮内膜が癒着して閉鎖していて通りにくい
●子宮体がん
子宮内膜に悪性の腫瘍がある
●子宮内膜が薄い
子宮内膜の厚さが不十分
●子宮内膜増殖症
子宮内膜が厚くなりすぎる
●黄体機能不全
子宮内膜が成熟しない
子宮筋腫と妊娠
30代中頃から特に多い「子宮筋腫」は良性の腫瘍ですぐにどうこうするといったものではありません、大きさによって経過観察したり、子宮筋腫が妊娠の妨げになるような場合は治療が必要です。子宮筋腫をもっている方も多くいますが、ほとんどは治療よりも経過観察で妊娠に影響しないものも多くあります。
ただ注意が必要な点として、検査したのが数年前で問題なかったとしても「妊娠したい」と思ってなかなか妊娠しない場合には、再度検査することが大事です。検査していない期間が年単位の場合は大きくなっている可能性もあるからです☝️妊娠希望する時に、現状の子宮筋腫が妊娠に対して問題ないと専門医に診断されれば、安心して妊活や不妊治療を進めていけます。
子宮筋腫については漢方薬での対応もありますが、あまりに大きく妊娠の妨げになっているものに関してはおすすめしません。時間もかかるし、完全に無くすのは難しいからです。早めの妊娠を望む場合には時間的な問題と確実性を考えると手術が適しているのではと個人的には思います。漢方薬で再発や増加に対しての対応もありますので、子宮筋腫ができやすいタイプの方は経過観察しながら漢方薬を試すのもおすすめです。
子宮奇形と妊娠
「子宮奇形」に関しては生まれつきのことが多いので、漢方薬でどうにかといった問題ではありません。こちらは妊娠に対して明らかに妨げになる場合に関してのみ、手術での対応になる事もあります。
「子宮内膜が薄い」「子宮内膜増殖症」「黄体機能不全」に関しては、病院ではホルモン剤治療が主になります。ホルモン剤治療でなかなか良くならない方も多く、その場合は漢方の併用もかなり有効です☝️
加齢と共に出やすい症状でもあり、妊娠したい場合は気になったら、早め早めに対応することです。
あと、漢方や鍼灸に限らずですが、何でもかんでも一気に取り入れるのは逆に負担になることもあります。
良いことを継続する、ストレスを溜めず発散すると、カラダは変わりやすいです。
良いことというと、様々なことを規制するイメージですがそうではありません。栄養素や規則正しい生活ということだけに捉われずに、自分自身とパートナーが心身ともに良い状態を保つために良いということです。趣向品と言われる、お茶やコーヒーやお酒も適度に楽しむことはストレスを緩和したり、幸せな気持ちになるのでハッピーホルモンも活性します✨
※嗜好品であるタバコに関しては、やめれるならやめたほうがいいです。吸っている時は気分は良いかもしれませんが心身には良くありません。タバコは吸う方は酸化(サビ)や血流が悪くなるので、老化は促進します。リカバリーするために別の労力やお金がかかります。すぐにタバコを止めるのはストレスになりやすくいので、ストレスになりにくい環境づくりや対策も考えて禁煙していくといい卵も育ちます。男性も喫煙は精子の損傷や血流が悪くなります、特に精子検査で良くない方は禁煙も精子力を戻すポイントになります!
40代からでも変われる
40代からでも体質改善をして、これまで不妊治療が上手くいかなかった方が月日は経ってもより良い状態になれる。それを目の当たりにしていると「思い」や「継続」は大事なんだと改めて思わされます。
着床が上手くいかずに悩んでいるなら、相談にいらしてください。体質改善をしようとしても、人は基本飽きやすく、良いことでも継続することが難しいんです。一人でなんでも頑張ろうというのは相当神経を使います。
7年前に担当した方が言っていたのを思い出します。
「妊活のためにいろいろ試したけど、すぐに飽きてしまったり、疲れてしまっていました。でも一つのことに集中してみてカラダの変化を感じて自信をもてました。そろそろ妊娠できるかもって思えてきました」
この方はそう言われてから、次の体外受精で上手くいき妊娠し出産されました✨
自分だけでは周りが見えにくかったり、変化に気づけないこともありますね。そうなると妊活にいいことでも継続はしづらいです。また食習慣が乱れたり、無理していて疲労が溜まったりしていても、自分では気づかないフリもできます。今は忙しいからとか「見てないふり」「認めない」と言った感じでしょうか、ですが人に言われると急にハッとして気になったり、意識して気をつけたり、やる気がでてきたりすることがよくあります☝️
体質改善では、自分だけでわからないことをサポートしていくのが漢方相談の良いとこです。
妊活や不妊治療で不安やストレスや結果が思わしくないなら、SIMPLE LIFEにご相談ください。
精子も老化の影響を大きく受けています
男性精子の老化を書いた新聞記事です、精子も老化の影響を受けます!男性は関係ないわけでありません。女性だけでなく、男性の精子ケアも着床力を上げることに効果的です☝️
新聞記事の岡田弘教授は男性不妊のスペシャリストです、著書「男を維持する精子力」も衝撃的で、不妊に悩めるご夫婦にはとても参考になります!
妊活や不妊治療の効果を上げていくには本人だけでなく、パートナーの協力や努力はとても大きな力になります。