【2025.2.11】
慢性腎臓病(CKD)と漢方薬

慢性腎臓病(CKD)が増加しているのをご存知ですか?
「新たな国民病」と言われるほど問題視されています。
現在日本では約2,000万人と言われ、成人では5人に1人と推計されています☝️
慢性腎臓病は初期にはほとんど症状がないので、気づいた時には進行中のことが多く、末期では個人差はありますが、透析(血液透析・腹膜透析)や腎臓移植が必要になってきます。
腎臓の主な役割

慢性腎臓病(CKD)とは?
「尿たんぱく」などの尿の異常や、腎臓の機能が低下して正常の60%未満になった状態が、一定期間続くことを慢性腎臓病といいます。
初期の段階では、自覚症状がほとんどありません。症状がでてくるのは腎臓の機能が30%以下になってからと言われているぐらい、なかなか気づきにくいというが厄介です!
慢性腎臓病(CKD)のステージ
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こちらの表は、腎臓にどれくらい老廃物を尿へ排泄する能力があるかを示しています。
この数値が低いほど、腎臓の働きが悪いということになります☝️
eGFR値が、30未満となると透析・移植について考える段階に入ります。さらに15未満では、透析・移植の準備になります。
※ eGFRは、血清クレアチニンと年齢と性別から計算されます
慢性腎臓病(CKD)の原因
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腎臓病の直接的な原因と、不摂生な生活習慣や加齢などの原因があります。
生活習慣は次第に血液や血管を悪くしてしまい、腎臓の血流が悪くなってしまうことが多いです。
腎臓の血管はとても細かいので、流れが悪い状態は腎臓機能が低下しやすくなります。

慢性腎臓病(CKD)の治療
【生活習慣の改善】
禁煙、減塩、肥満・運動不足の解消、お酒を減らすこと。
【食事療法】
低タンパク食、塩分制限、カリウム・リン制限
【薬物療法】
高血圧治療、水・電解質の治療、尿毒症毒素の吸着、貧血の治療
ポイント:上記をご覧なると重要なのは食・生活習慣の見直しです。ただ治療レベルでは食事療法は適当ではいけなくなるため、簡単ではありません。一生のことです、CKDの方やサポートする方はちゃんと知って気をつける必要があります。
【進行の予防対策】
進行度合いによりますが、こちらも食・生活習慣の見直しです。暴飲暴食やお酒の飲み過ぎは完全にやめていかなければ進行抑制は難しいです。習慣としては喫煙者は禁煙し、適度な運動をすることです。
基本の治療であっても、食・生活習慣が重要になります☝️

漢方で考える慢性腎臓病(CKD)
漢方ではこうみる
漢方では腎機能の低下を「腎虚(じんきょ)」といいます。西洋医学的な腎臓とは少し見方が違いますが、重要性は一緒です。漢方での「腎」は、成長、発育、生殖を司る生命力の源と考えます、他にも西洋医学と同じように水分代謝のコントロールもそうです。
加齢と共に多少の機能低下はしょうがない点もありますが、無理してきた代償が出やすい部分です。血液をろ過する場所として腎臓は有名です、だからこそ食事や飲酒や喫煙など、血液を汚すことが多い習慣はよくないのです。

ドロドロ血液(瘀血)は腎臓の血流を悪くします
腎臓は細かい血流が重要な点から、血液の汚れだけでなく、血流が悪くなることが良くありません。汚れてドロドロの原因もあれば、むくみ・冷え・ストレス過多て血管が収縮して血流が悪くなることもあります。根本的には血液の質と血流が重要です☝️

漢方薬での対応
活血(かっけつ)
腎機能を悪くする要因である血液の質と血流の改善
利水(りすい)
カラダの水分代謝を良くすること。むくんだり、流れがとどこっている状態を改善
補腎(ほじん)
腎の力を補う、機能低下を緩和する
ポイント:段階や状態によって、上記の対応で体質に合った漢方薬を使います。ただ「血圧が高い方」や「慢性腎臓病の高度や末期」では使いにくい漢方もありますので、必ず主治医や専門家にご相談ください。
血液の入れ代わり120日
カラダの血液の入れ代わりは約120日(約4ヶ月)かかります、今の血液状態をキレイにするには最低でもこの期間かかるということ。そして加齢以外での腎臓機能低下を避けていくには自己管理が大事です。
巡りをよくする代表的な漢方薬「冠元顆粒」
腎臓の細かい血流ケアにおすすめの冠元顆粒(かんげんかりゅう))
※体質や状態に合わせて服用することが大事です、漢方薬をご希望の方はご相談下さい

養生法
歩くこと・動くこと
歩くこと、動くことで巡りがよくなります。どんなにカラダにいいものを入れても、動かない人は血液や水分は滞りやすくなります!
病院での生活習慣の改善でも運動は重要視されています、慢性腎臓病の程度や進行状況によってはドクターから制限がでることもありますので指示に従って調整して下さい。
《運動が禁止とされる人》
・心不全・狭心症などの心臓病で症状が安定しない
・収縮気血圧(上の血圧):180(mmHg)以上
・空腹時血糖:250(mg/dL)以上
・極端な肥満
《運動に注意が必要な人》
・足腰を痛めている
・腎機能の低下が著しい
・足にむくみがある

食べ方:よく噛むこと、早食いしない
食べる内容も重要ですが、食べ方も大事です。よく噛むと消化吸収も良くなり、満腹中枢の働きが活性されるので食べ過ぎを抑制できます。通常は1口30回が推奨されています、初めの5口まではしっかり意識しましょう!そうしていくと少しづついい癖を付けやすくなります☝️
「よく噛む、早食いしない」というのは大体の方はご存知なんです!それができれば苦労はないのかもしれませんが、それができるやり方を探していかないといけません。
一口食べたらお箸を置くとか、具材は大きめにカットするとか。お米や麺は柔らかめより、少し硬めとか。食べ方や調理の方法でも、何かできる工夫がないか?病院の管理栄養士の方に相談したり、ご家族で話し合ってみて下さい。日々の積み重ねで良くも悪くもなるものです!
腎を補うおすすめ食材

腎臓の食養生の最も有名なのは「黒いもの」です。
ただ、進行状況によってドクターストップになってくるものもあります。高タンパク食のえび、牡蠣、ウナギなどもそう。他にも塩分やカリウムやリンなども注意が必要です。すでに食事療法が指導されている方はそちらを行って下さい。
慢性腎臓病進行抑制の特許をもった乳酸菌がある
FK-23、LFK、TN-3の3種配合の乳酸菌に13もの特許があり、その中で「慢性腎臓病進行抑制剤」の特許も取得しています。食事療法の補助におすすめです。
SIMPLE LIFEでは特許を取得した3種乳酸菌を配合した青汁を取り扱っています。
「むくみ」「血流」におすすめの漢方茶
1袋にタンポポの葉1.1kgの有用成分をたっぷり含んだ漢方茶「ショウキT1ex plus」は、慢性腎臓病やむくみ体質におすすめ☝️糖鎖が腎臓の血管拡張と利尿作用の働きをサポートします。
今できる対策にしっかりと取り組む
慢性腎臓病は適当な食・生活習慣では悪くなる一方です!見直していけば良くなることはもちろん、現状維持で加齢と共に低下する最低限で済みます。なるべく制限はかけるのは私も好きではありませんが、慢性腎臓病(CKD)のステージによってはそうもいっていられないのも事実。
摂生できないでいると透析は避けられませんし、腎臓機能が低下すると、腎不全だけでなく、心筋梗塞や脳梗塞の発症率が高いことがわかっています。
食・生活習慣の見直しは急務です。その上で漢方薬や漢方茶などを取り入れるのも検討してみて下さい。
