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【2025.7.6】

漢方薬「上薬・中薬・下薬」3つの使い分け

漢方薬は副作用がないとか、誰でも飲めるという風潮がありますが違います!!

副作用が出にくいものも多いのですが、体質や状態に合わせなければ効果を望めないものや、副作用がでることもあります。

漢方薬の使い方として

上薬(上品)・中薬(中品)・下薬(下品)

これがわかると、漢方薬の活用方法が拡がりますし、治療や慢性的に悩んでいる体質の改善もすすんでいきます☝️

体質改善をしたいと思って相談に来る方は多いですが、実は体質改善前の症状取りだけで終わってしまう方が多いのが実情です。それには、その都度、状態の変化で、3つ分類のバランスを調整していきながら体質改善していくことを知らないことが多いからです!

1度目の対応でずっと同じ処方をして体質改善というのはなかなかできません。変わっていく中で、漢方薬を変更したり、同じ漢方でも量の調整をしたり、季節によっても変えた方が良いこともあります。

体質改善をしたい場合は、定期的に状態の変化の確認をしながらすすめていくと上手くいきやすいです。

漢方薬の効果をより高めるための「食や生活の養生」のアドバイスも体質や体調、季節に合わせて変わっていきます。

【上薬(上品)】

養命薬(生命を養う目的の薬)と言われ、無毒で長期服用が可能な生薬

現代的な用途

  1. 気力体力アップ
  2. 自然治癒力を高める
  3. 健康維持、アンチエイジング
  4. 免疫を高める
  5. 不調や病気の予防

【中薬(中品)】

養性薬(体力を補い、不足や過剰を調整し、体を養う目的の薬)で、使い方次第では毒にもなるので注意が必要な生薬

現代的な用途

  1. 体質改善、本来の良い状態へ戻す
  2. 心や体を癒す(自律神経を整える)
  3. 免疫力の調整(低い人は高め、過剰な人は抑える)
  4. 血流や血液の質をよくする
  5. ホルモンバランスを整える

【下薬(下品)】

治病薬(治療薬)で、毒性が強いものが多いので長期にわたる服用は避けた方がよい生薬

現代的な用途

  1. 熱発や風邪などの緩和や改善
  2. 痛みの緩和や改善
  3. 皮膚病の緩和や改善
  4. 不調の症状の緩和や改善
  5. 病気の症状緩和や改善

症状の変化に合わせて【上薬・中薬・下薬】を使い分ける

下薬がいらなくなるように・・

気になっていた症状が緩和したり、とれてきたら、下薬(治療薬)を減らして、中薬(体質改善薬)や上薬のバランスを高めていくことです。次第に下薬がいらなくなり、さらに中薬も必要なくなれば、体質改善が上手くいっているということです。

その後は食生活養生でバランスを取り、必要なら上薬を取り入れましょう!

再発の高い病気や症状ではいい状態を維持していくため「上薬」を継続することもできます。

体質改善では、変化に応じて合わせていくことが「漢方薬」を活かします!

不妊体質改善カウンセラー・中医漢方アドバイザー

仲宗根明志

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