【2025.7.14】
夏のだるさは脾ケアで解決!
無自覚な胃腸の弱り
「暑くて食欲がない」
「下痢気味で疲れやすい」
「むくみが取れず、体重が落ちない」
漢方相談をしていると、胃腸の調子はそんなに悪くないけど疲れやすい、なんだかすっきりしないなど
”無自覚な脾虚(ひきょ)=胃腸の弱り”の方が意外に多いと感じます。
ただ普段の生活ではファスティングなどをしない限り、胃腸はほぼ働き続けている状態。
食べ過ぎや飲み過ぎで、知らずのうちにオーバーワークさせているかも・・・
沖縄のジメジメした夏は、暑さや湿気の影響で「脾」にダメージを与えやすいので、今一度胃腸ケアに目を向けてみるのがおすすめです。

↑『土』の横軸を参照いただくと、長夏の時期に脾胃=胃腸が弱りやすいことがわかります。
脾(ひ)のはたらき
東洋医学での「脾(ひ)」は、胃腸での消化吸収の働きを担い、
食べたものから「気(エネルギー)」や「血」を作り出す大切な臓です。
体の中の「水分バランス」にも関わっています。
なぜ夏は「脾」が弱りやすいのか
✔ 冷たい飲み物・食べ物 ✔ クーラーによる冷え→ 胃腸が冷えて消化の力が落ちる
✔ 高温多湿 →過剰な湿気は“湿邪(しつじゃ)”といい、体内の水分バランスが崩れ、胃腸の働きを落とす
✔ 大量の発汗 →汗と一緒に体の水分だけでなく、気(エネルギー)や血もが消耗されてぐったり
脾を元気にする食べ方
- 冷たい、甘い、脂っこいものを取りすぎない
- 腹八分を心がける
- 冷たい水分をがぶ飲みしない
- よく噛んで食べる
- 夜遅い時間の食事は避ける、または消化の良いものに変える
脾が元気になると
- 食欲が安定し、食べたものから栄養をしっかりと消化吸収できる
- エネルギーが湧きやすくなり、代謝が上がる
- 余分な水分が溜まりにくいので、むくみや重だるさが軽減される
夏の暑さにも負けない体づくりができます。
胃腸の漢方使い分け
脾のトラブルにおいても不調の出方はさまざま。今の状態や体質に合った漢方を服用することが大切です。

- 健脾散:脾のエネルギーが不足したぐったりタイプに。脾の水分バランスが乱れることで起こる下痢/便秘どちらにも対応。
- 勝湿顆粒:”湿気に勝つ”の名前通り、胃腸の水はけをよくすることで機能を回復する処方。
- 健胃顆粒:食べ物が入っていかない感じ、お腹のはりやストレスによる胃と腸の症状に。香りのある生薬が巡りを助け、消化力を回復。
脾の漢方は、他にもたくさん種類があります。
最近疲れやすい、お腹の調子がよくない、夏痩せ・夏太りどちらも対応可能ですので、ご相談くださいね。

