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【2023.6.15】

妊活にドクターがすすめる「ラクトフェリン」とは?

「ラクトフェリン」とは、特に哺乳類の乳に入っている「タンパク質」です。

初乳には特に多い栄養成分です、それをなぜドクターがすすめるのか?

過去には子宮内は無菌と思われていたこともありますが、実は重要な細菌が住んでいることがわかってきたんです。

子宮内の乳酸菌(ラクトバチルス菌属)の重要性

子宮内には乳酸菌(ラクトバチルス菌属)が、90%以上の人の方が妊娠・出産率は高いことが報告されています(図を参照)。そして「ラクトフェリン」がラクトバチルス菌を増やし、活発化するために必要なタンパク質ということがわかっています。現在、先進医療である「子宮内細菌叢検査(EM MA/ALICE)」で、子宮内のラクトバチルス菌の割合を調べることもできます。保険での不妊治療をされていたとしても、先進医療の枠として希望すれば検査を受けることができます。価格は約4〜5万程、気になる方は一度調べてみるといいですね。

図:Moreno et al, AJOG, 2016

「ラクトフェリン」がラクトバチルス菌のエサになる

最近では、子宮フローラの菌活に「ラクトフェリン」がエサとなるので、子宮内のラクトバチルス(乳酸菌)の増加を目的にサプリが推奨されています☝️

これまでラクトフェリンが注目されてきた働き

⭕️腸内環境

⭕️免疫機能の向上

⭕️内臓脂肪の低減

その中でもNK細胞や樹状細胞の活性化に優れているので、免疫の司令塔の機能が高まり、異物への認識を高め免疫が整いやすくなります。

そのような働きは免疫反応を正常化し、異物を間違えにくくするので「免疫性不妊」の精子や受精卵への攻撃性も緩和される可能性があります。

「ラクトフェリン」は、これまで注目されていた点も含め「子宮フローラ」の環境を整える一助になります、子宮フローラが検査で問題あったり、妊娠しにくい方や妊娠が継続されにくい方に知ってほしいです。

※注意点:乳製品にアレルギーをおもち方は「ラクトフェリン」の服用を控えた方が良い場合があります。もしラクトフェリンのサプリを服用する場合はその点をお伝えの上、販売元にご相談下さい。

ラクトフェリンの服用が難しい方は、別の子宮フローラ環境をよくする方向性を探りましょう。免疫過剰の体質を整えることで「ラクトバチルス(乳酸菌)」を減らしにくくすることもできます。腸内環境を中心に免疫を支えるポイントを強化しましょう。