【2023.7.29】
台風季節「気象病」に注意
天気の悪い日に気圧の変化によって起こりやすい頭痛などの不調を「気象病」と言われます。最近ではよく耳にするようになりました。特に台風では気圧の変化は激しく、高温多湿、酸素濃度が低下といった自然の変化に、身体がなかなかついていかずに気象病の大不調がでやすい時です。
気象病とは?
気候や天気の変化が原因で起こる身体の様々な不調のこと。
天気頭痛とも言われたりしますが、天候悪い時の頭痛はよく知られていますが気象病の一つ。
頭痛・めまい・疲労感・関節痛(リウマチや古傷などは得に痛みやすい)・気持ちの落ち込み・吐き気・喘息など様々な症状があります。
息苦しさから、動悸や息切れ、胸から周囲の痛みである肋間神経痛もでやすくなります。
気候変化の激しい季節の変わり目、梅雨時期や天候不良、台風が多い時期に多くみられます。
【気象病になりやすいと考えられるタイプの人】
☑︎気力体力低下している人
☑︎自律神経(交感神経・副交感神経のバランス)が乱れやすい人
☑︎むくみやすい人
☑︎胃腸が元々弱い人や弱っている人
☑︎ストレスを強く感じていたり、身体の緊張がつよい人
☑︎睡眠不足や睡眠の質が悪い人
上記のようなタイプや状況では気象病の症状がでやすい状態にいます。
気象病の対策は?
気象病の頭痛や倦怠感などの不調が、本人にしかわからないことが多いです。周囲の理解も今後は必要ですが、なるべく頭痛などの不調がでないようにしていく自己努力も必要です。嫌な症状がでない方が本人的にもいいですよね☝️
気圧差でバランスを崩さないようにするために、食事・運動(散歩でもOK)・睡眠(早寝早起き)が大事です。
食事について
食事①:『ビタミンB群』を多く含むもの
食材:豚肉、レバー、ウナギ、アサリ、大豆、枝豆、玄米や雑穀、ピーナッツなどをとりましょう
脳や神経を正常に保つと言われているビタミンです、痛みや自律神経を整えるのに効果的なんです。身体の代謝には欠かせません!甘いもの、お酒を多く摂る人は不足しやすくなるのでしっかりとりましょう。
食事②:『亜鉛』と『マグネシウム』も重要なミネラルです
身体の機能だけでなく、心の安定にもいいものです。イライラしたり、ストレス過多の場合にも効果的な栄養素。自律神経の乱れやすくなっている人はしっかりと摂取しましょう。
亜鉛を多く含むもの:海苔、牡蠣、スルメ、煮干し、たらこ、牛肩肉、牛ひき肉、黒ゴマ、アーモンドなど
マグネシウムを多く含むもの:豆腐、きなこ、油揚げ、干しエビ、海苔、ゴマ、日本蕎麦、ワカメなど
※良いといっても、アレルギーのある食品は少量でも摂らないでください
食事だけで難しい場合は、第三類医薬品やサプリメントを活用しましょう。
運動について
ここでいう運動は激しい運動や追い込むトレーニングではありませんのでご安心下さい
基本は歩くことです!「普段歩き慣れていない人」や「ストレス過多で筋肉が強張っている人」はまずは散歩でリラックスすることがおすすめです。運動っていうと、力みがちです。歩くだけでも血の巡りは良くなり、ほぐれてきます。冷えている人は温まって汗をかきやすくなります。
肩こりや緊張性頭痛がある人は緊張を緩めることから
肩こりや緊張性頭痛、自律神経の乱れやすい人は体に力が入っていて、常に緊張状態なタイプが多いです。できれば景色を見ながらゆったりと、朝日や夜空を見上げて風を感じるのも気持ちがいいですよ☝️
運動することも問題なく、汗を思いっきりかくとスッキリするタイプは、ガッツリ走るのもいいし、プールで泳いだり、好きなスポーツを楽しみましょう!
ハッピーホルモンの一つエンドルフィンの活性化
どちらにしても爽快感を感じれる状態になれば「βエンドルフィン」という脳内ホルモンが出てストレスもスッキリさせます。通常「エンドルフィン」と言われることが多く、ハッピーホルモンの1つです。
気象病を防ぐ方法
頭痛などの痛みがでてしまうと何もできなくなってしまう人は、痛みがでてからなるべく早めに『鎮痛剤を使用する』ことも大事です。痛みが強くなり過ぎてからは鎮痛剤も効きにくくなります、また我慢し過ぎていると、身体が我慢することで力み、緊張性頭痛や肩こりも合併してしまいます。
まずは今の状態を楽にして、そのような頭痛や症状が強い人こそ、再発予防や体質改善をしていくことです。
めまいを伴う頭痛には「酔い止め薬」を使うこともあります、とはいえ自己判断ではなく、薬局やドラッグストアで薬剤師や登録販売者に相談して下さいね☝️
他にもすぐにできる「くるくる耳マッサージ」というのがあるのをご存知ですか?私自身アプリの「頭痛ーる」で天候や気圧や湿度をチェックしています。私は頭痛というよりも、過去のケガや事故の後遺症で古傷が痛むんです。そのためにも特に台風前はチェックします。そのアプリでも紹介されたり、最近は書籍でもよく紹介されていますね!
頭痛ーるサイトより「くるくる耳マッサージ」のわかりやすい説明をご覧ください。
耳を温めるのも、耳ツボにいい刺激になっておすすめです👍
耳を温める方法:ホットタオル(蒸しタオル)、温かいペットボトル(ホット専用のペットボトルの再利用もおすすめ)、温灸(お灸のホームケアタイプの医療機器です)
温灸はSIMPLE LIFEでも体験できます、販売、レンタルもあるので気になる方はお声掛けください。
睡眠について
睡眠がなぜ重要かというと、このリズムが崩れると自律神経が乱れやすくなってしまいます。そして自律神経が乱れると、寝たくても寝れなくなってしまったり慢性的な不眠となってしまい、悪循環になっていまします。規則正しい生活リズムが理想です、それには早寝と早起きなんですね!
あえて遅くまで起きる習慣が不眠の要因に
これがわかっていてもなかなか難しい世の中なんです、ですが生活リズムが整うと自律神経も整いやすくなります。眠れるけど、時間がもったいないからと夜遅くまで起きていたり、働きすぎていつも夜が遅いと睡眠の質がどんどん低下していきますので、普段は生活リズムを乱さない睡眠時間を確保した上で、日々の日程を決めていくことが大事です。しっかり眠ることで、心も体も調子良く気圧の変化に左右されなくなります。
漢方薬での対策や改善は?
漢方薬には改善するものもあれば、再発しないような体質作りもあります。有名なものでは「五苓散(ゴレイサン)」という漢方薬があります。これは天気頭痛などによく使われるものです、通常は体内の水の巡りを改善する漢方薬として使用します。水分代謝が悪くて、下痢や急性腸炎、暑気あたり、頭痛、むくみ、二日酔いするものなどに効果的です。現状の体力状態も気にせず使用できるので使いやすいく即効性のある漢方薬です。ただ気象病すべてに効果的というわけではありませんので、体質や状態を専門的に診る必要があります。
気象病になりやすい人におすすめの漢方薬
注意:漢方薬は体質や状態に合わせて使うと効果的です。初めての方は自分に合うかを漢方の相談員にご確認下さい
廣東 牛黄清心元(かんとん ごおうせいしんがん)
「牛黄(ごおう)」「麝香(じゃこう)」など即効性のある生薬など全26種類の生薬を配合したものです。
生薬の配合からみても、特に心肝の疲労におすすめ!
気力低下や、やる気がでない。
寝不足や疲れているのに、上手く休めない。
自律神経が乱れやすい。
ドリンク剤やサプリをとっても疲れがとれない。
これは、飲む漢方というより、食べる漢方といった感じです。1/4〜1/8にカットして服用を調整していきます。
《価格》1丸 3,630円/10丸 36,300円
温胆湯(うんたんとう)
緊張しやすい、疲れやすい神経質になりやすいタイ プ
慢性的な下痢や便秘下痢 と便秘を繰り返す混合型膨満 感や喉のつまる。
少しのぼせやほてり感がでやすい熱感がこもる。
むくみやすいや過敏性の胃腸のタイプにもおすすめです。
不眠や神経症や胃腸障害に使用することが多いものですが、自律神経のバランスを整えやすくしてくれるものです。
《価格》45包 6,050円/90包 11,000円