news

News・イベント

【2024.1.19】

不妊症で悩んでいる女性の思いと負担(男性にみてほしい)

子供が欲しくてもなかなか予定通りにはできない場合に、ご夫婦で「子供が欲しい!」という思いは共通でも、男女間での考え方には多少違いがでやすいものです。

そのため、妊活や不妊治療を進めていく上での協力の仕方や考え方によっては喧嘩したり、イライラすることも多いのが実情です。

30代ぐらいであればで妊娠·出産はしたいときにできるものだと思ってしまいます、加齢と共に「妊孕生(にんようせい)」と言われる妊娠するための力は30代半ばからは低下傾向にあります。日本の社会情勢、女性の働き方や活躍を見ると、晩婚時代になるのはある程度仕方ないのも事実。子供をもつという将来設計も、予定通りにいかないこともでてきます。

日本産婦人科学会のデータを元にした「令和2年:厚生労働省の人口動態統計の概況」より

そのような焦りもでやすい状況では、お互いのことを大事に思っていても、中々妊娠できないことの焦りで見えてないこともあるかもしれません。

これまでカウンセリングしてきた中で、女性の思いの特徴をご紹介します。

子供が欲しい気持ちは女性の方が直接的に関わり強く痛切

女性は自身の体に子を宿すこと、そして男性と違いタイムリミット(閉経)が明確であること。そのため想いは男性よりも強い場合が多く、男性側は軽く受け止めず、その想いをぜひ知って欲しいです。

男性から見ると「なぜそんなに頑張りすぎるの?」と思う方もいるかもしれませんが、自分が妊娠しないことへのプレッシャーや自身の不甲斐なさを感じて責めてしまうこともあるのです。旦那さん自身もプレッシャーはあり、大変だと思いますがと大きな心で見守ってあげて欲しいです。

女性は話を聴いて欲しい!思いを共有したい!

私が不妊治療のカウンセリングをしていると、よく女性側に聴かれることがあります。

「男性って、不妊治療に関心がないのですか?あまり話を聴いてくれません・・・」

人によりますが、大半の男性は関心がないわけではないと思います。力にはなりたいはずです、解決策を考るあまり、どうしたものか?と返答に悩んでいるという感じではないかと思います。ですが実際に女性が求めているのは解決策や答えとかでなくまずは【聴いて欲しい】ということです。

治療や様々なプレッシャーであったり、治療が上手いかなかったときのショックは計り知れません。心身の疲労状態は大変なものです。女性はそういう時こそ聴いて欲しいんです、それを聴いて、その想いを共有し、共感してほしいという思いが強いです。とても大事なことです、男性がちゃんと聴いてくれることで、女性はとても癒されます!

これは男性の妊活サポートとして大事な役割だと思います。私に相談くる方でも、その点で怒っている女性はとても多いです。

気丈に見えている女性ほど、不安と戦っている!

治療に熱心に頑張る女性をみていて強いな~とか思っていませんか?でもそれってなんのために気丈になっているか男性に知って欲しい。そして実は気丈に振るまっていても不安と戦っています。

「妊娠できない私を主人や主人の家族がいやにならないかな・・・」

「妊娠できなかった時に、結婚を続けていけるのだろうか・・・」

このような不安感を抱いている女性は少なくありません。

子供が欲しい!旦那様や家族の期待に応えたい!そういった思いがあるからこそ、無理をしてでも頑張りすぎてしまうことがあるんです。

男性はぜひ優しく寄り添ってあげてくださいね☝️

自然の中で一緒に散歩しながら、話をするのもいいですね!朝の太陽に当たることで「セロトニン(幸せホルモン)」も活性化しますし、手を繋いだり、一体感を感じれたり、スキンシップでオキシトニン(愛情ホルモン)とダブルでハッピーホルモンが溢れてきます✨

不妊治療や妊活に熱くなりすぎる女性はまわりが視えなくなることも!

女性は不妊治療に熱心になりすぎる傾向があることはこれまでの流れで分かったことでしょう!

女性にはタイムリミットがある

タイムリミット(閉経)がある以上、あせりや不安が付きまとっている事をわかってあげると、できる対応も違います。もし、まわりが視えないほどになっても、男性がしっかりと話を聴いてあげることで、自分自身を見つめ直す余裕ができたりします。

ご夫婦だけで問題解決が難しい場合は、不妊専門クリニックにあるカウンセリング(クリニックによってはありません)や不妊相談ができるところを頼るのもひとつです。ご夫婦だけで難しい場合は、無理せず頼りましょう。

不妊治療を受けている女性は見えないところでとても頑張っています、上手くいかない時は、隠れて泣いている人も多いです。

それをみられると、余計に夫のプレッシャーになってしまうから・・・

タイミングをとるために排卵期だって本当は無理にお願いもしたくない・・・

でもそれだけ追い詰められているんです。もちろん協力的な男性がいることも知っていますが、明らかに気乗りしない男性がいるのも事実です。でもタイミングが上手くいかなければ、治療をしていれば人工授精へステップアップして、それでダメなら「体外受精」や「顕微授精」へステップアップとなるわけです。時間もより取られるので、女性は仕事している場合は調整するのがとても大変です。

男性は精子をとって持ってくことで終了ですが女性はそうはいきません。検査や治療によっては痛みも伴いますし、ホルモン剤の服用や注射は「むくみや倦怠感」がでやすくなりますし、人によってはかなりしんどい症状が出ることもあります。そのような点からも治療していくほど負担は明らかに女性側が大きいのです。

男性側にできることって、だからこそ精子力を上げれるだけあげて妊活や不妊治療がスムーズにいくこと基本です。最も大切なので心身のサポートです、例えばホルモン剤での副作用でキツイ場合は、家事をサポートしたり、焦りや悩みや苛立ちがある場合に寄り添ってあげること。男性は妊活や不妊治療中、そして妊娠中も見守ってあげることが大切なのだと思います。

もちろん男性側が不妊症のケースもありますから、その場合は同じように女性も男性に対して折れたプライドをより傷つけないよう、自信をもたせていけるようにしていくことが重要です。明らかに治療が必要な場合と、生活習慣の見直しが必要な場合があります。男性だって精子の老化がありますから、タイムリミットは女性のようにはありませんが若いほど有利です。40歳以上であれば精子力も落ちていくのは避けられませんからね。

なんにせよ、夫婦のお互いへの思いやりはもちろん、相手の想いに寄り添った行動が大切なんだと思います!

不妊治療は原因がどちらにあったにせよ、原因があった方だけが頑張ればいいものではありません。夫婦での協力とコミュニケーション、スキンシップがあればより妊娠率も高まっていきます。

SIMPLE LIFE