【2024.4.6】
肝臓が気になる人、イライラする人の「漢方ケア」
漢方には「肝は疏泄を主る」
「肝は疏泄(そせつ)を主(つかさど)る」という言葉があり、疏泄とは「浄化や発散」の意味で溜め込まないようにする働きのことです。西洋医学でいう「解毒・分解・代謝・体熱維持」など、漢方では他にも情緒に関する心の部分にも大きく影響する臓だと考えます☝️
自律神経の乱れにも・・
「肝」の負担は新陳代謝や自律神経の乱れに繋がり、うつ症状、便秘、肥満、月経不順、頭痛など、巡りが滞ったために起こりやすくなります。この状態は「イライラや怒りやすい」「涙もろい」といった感情的になりやすく、中医学では【気滞(きたい)】タイプとなります。
~肝の疏泄に「牛黄」「柴胡」の漢方~
肝の働きを助ける漢方に「牛黄(ごおう)」や「柴胡(さいこ)」といった生薬は、気の流れをよくしてくれます。漢方の王様とも言われる牛黄は効果抜群なのですが、近年の価格高騰が激しくとても高価なものとなりました。牛黄の配合量にもよりますが、継続しやすいものとは言いにくいものです。ここぞという時におすすめしています☝️その点、柴胡が配合された漢方薬は現在のとこ、安定供給しています。価格帯も特別効果ではないので症状の緩和や体質改善に使いやすく日々の服用に適しています。ただし、柴胡は継続していると少し乾燥するので、乾燥体質の人やほてりやすい人には「潤す漢方(補陰薬)」を合わせると効果も安定します。
牛黄が使われている代表的な漢方
『廣東 牛黄清心元(かんとん ごおうせいしんがん)』・『健創精心液(ドリンク)』・『コンクレバンゴールド(ドリンク)』・『健創精心顆粒(けんそうせいしんかりゅう)』などがあります。
柴胡が使われている代表的な漢方
『逍遙顆粒(しょうようかりゅう)』・『柴胡疎肝湯(さいこそかんとう)』・『加味帰脾湯(かみきひとう)』などで浄化と発散するのがおすすめです。
この柴胡の漢方薬は、女性のホルモンバランスでの不調、PMSでのイライラや胸脇の張り感や膨満感にもよく使用されます。漢方で考える「肝」には女性の血や子宮との関わりも強いです。
枸杞子(クコの実)もおすすめです
クコの実は漢方薬(医薬品)としても使用されていることをご存知ですか?食品用は「クコの実」、医薬品用「枸杞子(くこし)」と言います。クコの実は「肝」「腎」にいい薬膳素材として有名です。肝疲労、眼精疲労、また寝不足などのリカバリーにもおすすめです。
漢方薬では「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」・「杞菊顆粒(こぎくかりゅう)」に配合されています。
今の自分自身に合う漢方薬で効果をしっかり出していきたい方はご相談ください☝️
食事のバランスが悪い
食事バランスが悪く、タンパク質やビタミンB群がちゃんと摂取できていない方には「コンクレバン」が日々の食養生としておすすめです。特に体質を気にする必要もなく、小さなお子様から大人まで服用できます。